開祖や師と同じ場所、または総本山に分骨することを薦めているお寺や宗派もあります。
「遺骨を分骨して本山に納める」ということは、各宗派の開祖や師と同じ場所に納骨することです。現在では、希望があれば誰でも申し込むことができます。遺骨の一部を分骨する場合もありますが、お墓を持たずにすべての遺骨を本山に納められる人もいます。
●本山納骨の際の注意
・納骨方法は合祀(共同墓)のことが多いのであらかじめ確認しておきましょう。
・本山へ納骨する際は、一度納骨したら遺骨の返還、改葬不可の場合がほとんどです。
・原則的には過去の宗旨・宗派を問わない本山が多いようです。
・証明書(火葬許可証・分骨証明書)が必要な場合もあります。
・菩提寺がある場合、菩提寺の住職を通して本山納骨の希望を伝えたほうがベターです。
本山は、いつもお経が絶えず多くの人が参拝する神聖なる場所。故人を供養するにこれ以上の功徳はないでしょう。
また、管理料などを求められることもありませんので、次の世代に経済的負担をかけることもありません。
合祀や遺骨の返還不可といった制約はありますが、分骨供養したい方にはおすすめです。
費用は納骨法要によって、またそれぞれの本山によって異なりますが、10万円くらいが多いようです。