埋葬するにあたっては、まず墓地を定めなくてはなりません。
公営・民営の霊園・墓地の多くは、葬儀社・石材店と提携していますので、石塔建立・埋葬の際は、そこに出入りする業者に相談することになります。
寺院の墓地はあくまで寺院の管轄ですが、中には管理業者に運営を委託しているところもあります。
それぞれの特徴は次のようです。
●寺院の霊園・墓地
寺院の霊園・墓地は、大体はお寺の境内にあって、寺院が管理・経営を行っています。
寺院霊園・墓地にお墓を建立するということはその寺院の檀家、もしくは信徒になることが前提になっている場合がほとんどです。
お墓を建立する良い点として、寺院の住職に手厚く供養して頂けるという点が挙げられます。
また、その寺院の境内にあることが殆どなので、法要の際は本堂で営むことができますし、お願いすれば住職が読経供養してくれます。
さらに、お寺の中にあるので管理面でも安心することができます。
このように、お墓と寺院との距離が近く、住職との距離も近くなりますので、住職との関係もお墓を建立するための大切な要因になってきます。
日ごろから付き合いがあるなら安心ですが、そうでない場合はそのお寺の住職にお寺の行事やお付き合いの仕方についても確認して、お付き合いできるかどうかを考慮する必要があります。檀家や信徒になることが前提なので、住職との関係がとても重要な部分になってきます。
●公営の霊園・墓地
都道府県・市町村などの地方自治体が管理・運営している霊園・墓地で、都営・市営霊園などのことです。申込みや問合せは、その霊園・墓地のある各都道府県や市町村役場で行います。
運営は自治体管理体制で行っているため安心です。また、民間や寺院に比べると費用は比較的低くなっています。
しかし、お墓を建立する際、資格制限などが設けられている場合が多くあります。また、大規模開発されているところが多く、立地・交通の不便なところも少なくありません。
申込みの際には現地を見に行ったり、お墓建立の資格等についても十分に確認が必要です。また、墓石・石材店を自分で探さなければなりません。
●民営の霊園・墓地
財団法人や社団法人が運営している霊園・墓地、非営利の宗教法人や公益法人などが許可を受け経営している霊園、又は宗教法人などから民間が運営委託を受けている霊園・墓地などがあります。
テレビ広告や折込チラシ等でみることができるのはこれになります。
宗教・宗派を問わずに申し込むことができますが、それぞれの管理や規約に差があるので、よく調べることが重要です。