現在、彼岸の日には家族そろってお墓参りをするのが慣習となっています。
お墓参りに特別の作法はありません。墓石をきれいに洗い、周りも掃除して花や線香を供えます。
家庭では仏壇を掃除し、花や季節の果物等を供え、故人や先祖の供養をします。
春彼岸には「ぼたもち」、秋彼岸には「おはぎ」を仏壇に供えます。「ぼたもち」も「おはぎ」もどちらも米と餡でつくった同じものですが、牡丹と萩という季節の花に由来して名前がつけられたようです。
「国民祝日に関する法律」によりますと、春分の日は「自然をたたえ、生物を慈しむ」、秋分の日は「先祖をうやまい、亡くなった人を偲ぶ」と書かれています。
まさしく仏教の精神そのものです。自らの生活を顧み、先祖の御霊をお祀りしましょう。