多くの地方では12日か13日の朝、故人や先祖の霊を迎えるための「精霊棚(しょうりょうだな)」をつくります。「盆棚」ともいいます。
仏壇の前に小机を置き、真菰(まこも)のゴザを敷いて精霊棚をつくります。その上に、位牌を中心に安置し、香炉、花立、燭台を置き、お花、ナスやキュウリ、季節の野菜や果物、精進料理を供えた霊供膳(仏膳)などを供えます。蓮の葉にナスやキュウリをさいの目に刻んで洗い米と一緒に入れた「水の子」、蓮の葉に水をたらした「閼伽水(あかすい)」、みそはぎ、ほおずきなどを供える場合もあります。
故人や先祖の霊の乗り物として、キュウリの馬とナスの牛を供えるのも昔からの慣わしです。霊が馬に乗って一刻も早くこの世に帰り、牛に乗ってゆっくりとあの世に戻っていくようにという願いが込められています。
精霊棚をつくるスペースがないときは、仏壇のなかに供えてもかまいません。
真菰などのお盆用品は、スーパーで求めることが出来ます。